[中国駐在]赴任準備①~ビザ申請編~

中国赴任準備①~ビザ申請~

更新にだいぶ間が空いてしまいました。
というのも海外赴任するため、準備をしていたからです。結構忙しかった。

赴任する際、書き留めておきたいと感じたのは、①ビザ申請、②引越、③その他の手続き関連です。
今回はビザ申請から順番に、書いていきたいと思います。

ビザ取得の流れ

今回私は、就労ビザ申請を代理でやってくれる業者(弊社が提携している業者)を利用したため、正確な流れについては良く知りません。とはいえ絶対に渡航者本人がやらなきゃいけないこともあるし、同僚や友人に聞かれることもあるかもしれないので、申請した際のメモを残しておきます。
まず、流れとしてはこんな感じです。

ビザ取得の流れ

①必要書類を揃える
②書類を現地法人に送り、必要な書類を作成してもらう
③ビザセンターに書類を提出
④ビザが発行されたらビザセンターで受領

②以外は、自分が行わないといけません。書類をまとめたり、電子申請書を記入したり、現地法人とやりとりしたり、面倒な作業は代理業者がやってくれました。

①必要書類を揃える

今回は赴任なので、観光ビザのような簡単なものとは違い、いろいろな書類が要ります。就労ビザの場合、後述の電子申請書にプラスして、他の書類も必要になります。

追加で必要な書類

・赴任することがが分かる書類(私は赴任命令書)
・健康診断結果
・無犯罪記録証明書
・最終学歴の卒業証明書

無犯罪証明書は、警察署や都内在住の場合は警視庁まで申請に行きます。申請から作成まで時間がかかるので、早めにやりましょう。ビザと同じく本人が申請に行き、指紋登録後、申請から8営後に受け取れました。こちらは書き換えたりするといけないものなので、どんな場合も開封してはいけません。
最終学歴の卒業証明書も、大学に申請書類を発送し、届くまで2週間くらいかかりました。イマドキ紙で申請なんですよね。私立だと違うのかな。

それから赴任時の荷物を発送する際にもビザは必要なので、早めに取り掛かる必要があります

[おまけ]電子申請書(中華人民共和国査証申請表)の書き方

中国ビザセンター窓口でビザを申請する場合、中華人民共和国査証申請表の電子申請書(個人情報や渡航予定など記入した申請書)を記入する必要があります。データベースに登録されるので、手書きとかはできないです。
サイトから入力、保存した後、それをプリントアウトします。これをパスポートやチケットのコピーと一緒に、窓口に提出します。私は出張だったので、現地法人の招聘状も必要でした。窓口には必ず本人が行きます

就労ビザの時は代理業者へ依頼したのであまりよく分からないのですが、実はその前に中国出張にも行っていて、その時の短期ビザは自身で書類記入したので、気を付けるべき点について書いておきます。
コロナ以前は、日本人のパスポートなら短期ビザ不要だったそうですが、コロナ期間に規制が厳しくなったらしく、ちょうどビザ取得が必要な時期でした。これから規制緩和されるかもしれないとのことですが、かなり面倒だったので、忘れないように書いておきます。
なお電子申請書の詳細な記入方法などは、いろんなサイトに載っているので割愛します。

電子申請書の注意

・申請/交付場所の確認
・ビザの種類確認
・印刷まで事前にやっておくこと
・祝日などは要チェック

申請/交付場所の確認

本籍の場所によって受付可能な場所、サイトが違います
私は居住地が関西、本籍が東京のままだったので、できれば住んでいる場所に近い大阪のビザセンターで申請したかったのですが、本籍が東京なので赴任(在住)している証明がとれず、大阪で申請できないと言われました。免許証や、会社の赴任証明書などがあれば良いそうですが、証明書を待っていたら出張までにビザが間に合わない可能性があったので、わざわざ東京まで日帰りで行きました。

なお各ビザセンター、管轄が違うのでまず居住時の管轄はどこかチェックしましょう。私はこの2つしか知らないけど、福岡や北海道もあるかも。

中国東京ビザセンター
Chinese Visa Application Service Center (visaforchina.cn)
中国大阪ビザセンター
Chinese Visa Application Service Center (visaforchina.cn)

両方サイトの見た目、電子申請書も見た目は全く同じですが、大阪のサイトで申請すると申請IDが「OSA~」、東京のサイトで申請すると申請IDが「TYO~」となるため、間違っていると入力/印刷し直しになります。一応、最初から入力し直さなくても、IDを控えておけばIDを入れるだけで東京版を大阪版に変更できたような・・・気がします。できなかったらすみません。

ビザの種類確認

ビザの種類によって必要書類や記入に必要な情報が異なるので、事前に確認しましょう。ビザの種類とは、観光目的か、就労目的かなどの区分のことです。

観光ビザ以外の場合ですが、未確定な情報がある場合は、スキップして(「未定」と記載する)そのまま持って行ってOKです。
渡航チケットや旅程は決まっていなければ記入しなくて大丈夫です。
宿泊場所も実際チェックされることはないので、実在するホテルなどであれば嘘を書いてもバレません。ただし、入国の際に空港で予約を確認される可能性はあるので、念のために予約画面のコピーを持ち歩くといいでしょう。その際にビザと記載が異なってもバレることはないです(万が一にバレても予定が変わったと言えばOK)。

中国ビザでは、申請した期間に応じてビザが付与されます。例えば30日のビザを申請した場合、申請した日から30日間は有効です。その30日の期間内であれば、いつ入国してもOK。なので、予定が未定なら書かなくてもいいというわけです。

事前に印刷までやること

これ、行ってからやろうなどと舐めていると大変です。
特に証明写真はデータで取得し、アップロードされるか確認しておきましょう。画像診断AIがチェックしているようで、規定と違う写真(背景は白で、髪が目にかかってないか等)の場合アップロードできません。大阪の申請所で、カップルが何度も紙で印刷した証明写真をスマホで撮り、アップロードを繰り返していました。写真ではなかなか綺麗にとれないので、データでくれる証明写真機を探して、必ずデータもらってください。まぁ精度高めでPDF化できるアプリもあるし、お金をかければコンビニでPDF読み込みできたりしますが。

もうひとつ、印刷代やインク代をかけたくないのであれば覚えておいてほしいのが、両面印刷NGです。パスポートも申請書も電子版はカラーですが、コピーは白黒でOKです。

記入内容は、親や子、配偶者の生年月日/連絡先、自分の学歴、勤務先住所、出張なら訪問先の住所など細かく聞かれるので、その場でササッと書けるものではないです。事前に時間をとって記載しておきましょう。。

祝日などは要チェック

窓口で申請後、発行にだいたい5~7営業日かかるそうです。『営業日』なので、春節などの祝日を跨いだ場合、そのぶん発行が遅れます。発行されたら、発行された日以降にまたビザセンターまで取りに行きます。会社の経費がでるからよかったものの、申請と受領で東京まで2往復するのですごく面倒でした。

以上が、短期/長期ビザに共通するビザセンターでの申請方法です。

③ビザセンターに書類を提出

各ビザ種類の必要書類は以下の通りです。自分が説明に使いそうなものだけ載せてます。

ビザ種類がF(交流・訪問視察)の場合

●パスポート原本及び写し(余白 2 ページ以上,有効期限 6 ケ月以上)
●6か月以内の証明写真(4.8×3.3cm/カラー/背景は白)1枚
●中華人民共和国査証申請表
●中国国内の関係機関或いは関係者発行の招聘状(FAX・写し可)

※招聘状の内容:
①申請者個人に関する情報:姓名、性別、国籍、生年月日など。
②申請者訪中に関する情報:訪中理由、滞在日時出入国日、訪問地、及び招へい者勤務先、申請者との続柄、滞在費用負担者等。
③招へい機関或いは招へい者に関する情報:招へい機関名称或いは招へい者姓名、電話番号、住所、招へい機関印、取締役代表或いは招聘人の署名。
※数次査証を申請する際には招聘状の代わりに授権招聘状が必要です。

ビザ種類がL(観光)の場合

●パスポート原本及び写し(余白 2 ページ以上,有効期限 6 ケ月以上)
●6か月以内の証明写真(4.8×3.3cm/カラー/背景は白)1枚
●中華人民共和国査証申請表
航空券(E-チケット控え)コピー
下記のいずれか
①ホテル手配確認書
②中国国内機関発行の招聘状(FAX・写し可)
③中国在住者発行の招聘状(FAX・写し可)と発行者の身分証明書両面コピー(中国人)/パスポート、中国滞在証明の写し(外国人)

※招聘状の内容
☆申請人の名前、性別、国籍、生年月日等
☆申請人出入国日、観光地等
☆受け入れ先名称、連絡先、住所、社判、取締役代表者氏名の記名あるいは招聘人の署名

ビザ種類がZ(就労)の場合

●パスポート原本及び写し(余白 2 ページ以上,有効期限 6 ケ月以上)
●6か月以内の証明写真(4.8×3.3cm/カラー/背景は白)1枚
●中華人民共和国査証申請表
●下記のいずれか
①「外国人就業許可通知」
②「外国専家来華工作許可証」
③「外国(地区)常駐機構登記証」
④ 商業性文芸演出承認書類(訪中し商業性演出をする申請人にのみ適用)
⑤「外国文化センター招聘職員確認書」
⑥「外国人在中華人民共和国従事海上石油作業的邀請信」

※中国に入国後、30 日以内に居留する地域の県級以上の人民政府公安機関出入境管理機関で居留申請をする必要があります。従来の授権招聘状或いは授権招聘確認書を提出しなくてすむものです

④ビザセンターでビザを受領

申請の際のサイトで、ビザの発行状況をみることができます。私は予定通りにできていました。
発行後、任意のタイミングで受領に行きます。ちなみに業者に頼む場合は、専用の部屋に通されて、ほとんど並ばずすぐに受け取ることができました。
必ず本人が行き、お金を払う必要があったのでまた自分で取りに行くことに。代理での受け取りは可能だと窓口のお姉さんは言ってましたが、調べたらやむを得ない病気などの場合しかできないと書いてありました(医師の診断書までいるとか)。それはそれで面倒なので取りに行きました(笑)

ビザを受け取ったら、その場でしっかり名前やパスポート番号に誤りがないか確認しましょう。

まとめ

ビザについてはこんなものでしょうか?次回は引越しについて書きます。

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