思ったより準備の記事が長くなってしまい、2つに分けました。
経費やおすすめの持ち物などについては、準備編①([旅行]国際ワークキャンプ@カンボジア~準備編①~)へ。ここでは持ち物以外の準備について、ワクチン接種やインターネット、現地での交通手段など、その他に勉強しておいたことについて書いておきます。
ワクチンについて
しっかり調べました!やっておいてよかったので書いておきます。
前提として、10日間の渡航でそこまでしっかり予防接種をする必要はないという考え方もあります。値段も高いですし、本当に必要かどうかはよく検討しましょう。(会社の赴任とかで経費で打てるのが一番いいんだろうな…
病院ですが、海外渡航用の予防接種をしているところであれば、どこでも打てます。私は働きながら準備なので、土曜もやっているところにしました。取り扱うワクチンの種類や値段は場所によりますが、医療機関によるのでそこは調べて検討を付けたほうがいいです。
私が打ったのは「A型肝炎」、「腸チフス」です。お腹痛くなる系のやつ(笑)
私の行ったクリニックでは、ワクチンの接種履歴をパスポートサイズの手帳に無料で書いてくれました。予防接種のほかに保険加入にも加入することは忘れずに、また現地では保険証のコピー、パスポートを肌身離さず持っておきましょう。
推奨度 | 症名 | 凡その値段 | 症状など |
◎ | A型肝炎 | 2+1回:8800円/本 3回:14,300円/本 | 一過性の急性肝炎が主症状であり、治癒後に強い免疫が残さ れる。発展途上国では多く見られる。 |
◎ | 腸チフス | 1回:9,900円/本 | 39℃を超える高熱が1週間以上も続き、比較的徐脈、バラ疹、脾腫、下痢などの症状を呈し、腸出血、腸穿孔を起こすこともある。 |
× | 破傷風 | 1~3回:3,300円/本 | 致死率は20%、抗体は10年ほどもつ。傷口から感染。 殆どの日本人は幼児期に摂取済。 |
× | 日本脳炎 | 1~3回:7,700円/本 | 高熱は稀。高熱からの脳炎発症率は子供とお年寄りが危険。抗体は4~5年で消えているため、1回打っておくのはあり。 日本人は幼児期に摂取済(地域・年代によるため要確認)。 |
△ | 狂犬病 | 17,600円/本 | 暴露前は2回必要。3回打つと、95%ほど発症を予防できる。噛まれてからすぐ対処すること。発病すると99%死亡。 |
× | B型肝炎 | 3回:5500円/本 | 性交渉で感染し、腹痛・発熱などを起こす。無症状で治ることも有。 |
狂犬病は打たなかったんですが、現地に飼い犬が何匹もいて、結構舐めてくるし怖かったので結局戻ってからうちました。(それと、絶対にもう一回行こうと思ったので)
噛まれてすぐ発症ではないし、相当な田舎へ行かない限りは現地の病院で打てるので、噛まれてからでも遅くはないです。また狂犬病持ちの動物は感染から発症まで10日ほど、人間は1ヶ月といわれているので、舐められた犬が分かっている場合、10日待って何事もなければ大丈夫です。
10日待つ場合、狂犬病ワクチンは期間を空けて1,2,3回…と打って効果を高めていく必要があるため、悠長にしないよう気を付けましょう。
ちなみに、現地では狂犬病を接種してきている外国人はほぼいませんでした。狂犬病が身近でないのは日本のような島国(発症率がここ数十年0%)だけで、我々がやや敏感になっていると言えます。危険なことに変わりはありませんが、「噛まれてから対処する」「噛まれたら絶対病院」を彼らは小さい頃から教育されているようです。傷口を舐められてもNGなので気を付けてください。
後で知ったのですが、海外(特に東南アジア地域)ではワクチンはバカ安いそうです。日本が高すぎるだけで、同じものです。もし海外で打つことに抵抗がなければ、タイなどでトランジットする場合などその場でビザとって入国できるので検討してみてください。
さらに関係ない話ですが、ワクチンってすごい!ってことを学びました。
実際あほみたいに高いし保険効かないので、反ワクが「要らないワクチン推奨して医療機関や政府儲けている」みたいなことを言う気持ちも分かります。高い(笑)
しかしペットにワクチン接種を義務付けている日本では狂犬病の発症が昭和以来なく、噛まれても基本安全です。海外で噛まれた場合でもワクチン打てば95%防げて、打たなきゃ99%死にます。これってちゃんとワクチン機能してるってことですよね!あと、ワクチンのおかげか、ただ暖かかったからか、現地の氷でドリンクを飲んでもお腹を壊すことは一度もありませんでした。
そもそも渡航しなければそんな危険な感染症について知りもしなかったことを考えると、日本はワクチンが身近じゃないだけで、反ワクは安全な国の象徴かな~と思ったり。
現地での移動手段
★Grabアプリインストール!
配車アプリです。Tuktukっていう乗り物が安い!
アプリを使わなくても、キャッチが話しかけてきますが、観光客はぼったくられやすいのでアプリ使ったほうが安全です。また、事前のクレカ登録で財布を出す必要がないのも安全です(スリ対策)。

日本にいる間に、インストールとクレカ登録だけしておきましょう。
東南アジア地域でよく使われているらしく、配車以外にもUberみたいに使ったりと、いろいろできるみたいです。
ちなみに都会はGrab、田舎ではPassAppのほうがいいそうです。
使い方は簡単で、
①行き先を指定する
②乗り物を指定する(2人乗り、4人乗り、自動車も選べます)
③配車を申請
あとはマップ上にドライバーの位置と車両のナンバーが表示されるので、それを待つだけです。
チャット機能がありますが、カンボジア人は文字を書けない人が多いので、電話が主流です。
車の多い通りとか、待ち合わせの時にうまくいかないと普通にアプリで電話かかってきます(笑)

自動車(タクシー)はお高めですが、複数人でスーツケース持って移動する際に利用しました。
クーラーガンガンで涼しかったです。
インターネット環境の確保
★SIMカードの買い方を調べておく!
到着してすぐやること、通信手段の確保!
空港や、観光地は街中にもフリーWi-Fiがありますが、サクサク調べものしたいですよね。
カンボジアは圧倒的SIMカードがおすすめです。
事前に必ず、以下のものを用意してください。これさえあれば店頭で購入後、入れ替えまでその場でやってくれます。
・SIMフリーの端末
・現金ドル(現地で調達OK)
それからSIMロックかかってる方は、スマホのキャリアなどに連絡して外してもらってください。ロックの有無が分からない場合はiPhoneだとスマホの設定画面から見れます。
また、docomoは2年使ってないと外せなかったはず…なので、その辺は自分で調べること。
SIMの購入は現金ドルでしかできないと言われたのですが、空港から歩いていけるような両替所は空港のゲートを出る前のところにしかないので気を付けてください。
一応、外にコンビニATMがあるのでデビットで引き出すことはできます。
★両替しておく
カンボジアの通貨はドルとリエルなので、ドルさえ交換しておけば困らないです!
例えば日本円1万をドルに両替すると、大きいお金はドル紙幣、米国でコインにあたる小銭をリエル紙幣で交換されます。モノを買ったときもドルで支払ったらリエルでおつりが来たり。この小銭で水とか全然買えます。
100ドル紙幣とかは大きすぎて受けとってくれない場合があるので、その場で崩してもらったほうがいいです。
カンボジアの支払いは、ドル表記してあっても、リエルでいい?って聞くとOKだったりするし、その逆もできるので聞いてみてください。SIMカード販売店ではダメでした(笑)
両替を忘れた場合、コンビニの横にATMがあるので、デビットカードがあればキャッシュを引き出すことも可能です。また空港のWi-Fiを使ってTukTukを呼び、街中へ連れて行ってもらえば、両替所も、SIMを売っている店もプノンペンであればそこかしこに存在するので心配なく。
★SIMカード比較
調べた感じはこう。
①MetPhone
メリット 安い・田舎でも使える
デメリット 都会では劣る
②Smart
メリット 都会で速い
デメリット 高い
正直どっちも誤差の範囲の違い。田舎でも都会でも全然使えました!調べた情報が古かったのか、キャンプ地がそこまで田舎じゃなかったのか、そういうことかもしれませんが特に違いや不便は感じませんでした。移動中、田舎道の道路で圏外になることはありましたが、人が住む場所ではちゃんと使えていました。
ちょっと高いけど(高いと言ってもそんなに変わりません)、Smartのほうがゲームとかやるときにサクサクだったかなぁとは思います。
私は普通にキャンプ地で原神(ソーシャルゲーム)やってました…。
クメール語の挨拶
旅行用の英会話本とかってよくみますが、旅行するだけなら中学英語さえ真面目にやってあればOKと思っています。
追加で必要なのは、その国の言葉の挨拶!
外国人に「コンニチハ」とか「アリガト」って言われると親近感沸きませんか?
自分達が海外に行った時もそれは同じで、現地語で挨拶できるとそれだけで心の距離が縮みます(あくまで個人の意見)。
実際、MetPhoneの店員さんが「日本語でThank you.はなんて言うの?」と聞いてくれて、最後に「アリガトウ」と言ってくれたのは嬉しかったです。ちょろい。
よく使ったのはこの4つ。
①こんにちは
スースダイ
②ありがとう
オークン
③いただきます
ニャンバイ
④ごちそうさま
オークン バイ
スースダイ(こんにちは)、は簡単です。普通に発音すればOK。
Google翻訳ではチョムリアップスーとでてきますが、こっちはフォーマルな言い方です。
HelloとGood afternoonの違いくらい。
オークンは「オー」がちょっと難しくて、私的には「オァー」みたいな、顎を引き、ちょっと舌をのどの奥に引っ込ませて…しゃっくりみたいな発音の仕方が良さそうな感じがしました。
まぁ普通にオークンでも通じます。(外国語は、多少下手でもネイティブなら聞き分けることができるもの。)
カンボジア人は、自国の文字を書けないことが多いです。
私はあまり言語は事前に調べずに、乗り合いのバスで現地の方に習う感じで覚えたんですが、英語も筆談(翻訳アプリ)もできず。なんとかGoogle翻訳アプリの読み上げ機能を使って音を聞いてもらって、発音の仕方を教えてもらいました。(でもちょっと訛ってて他で使ったら通じなかった(笑))
他に覚えたい単語があれば、是非この方法でやってみてください。
余談ですが、国際交流ワークキャンプだと、そういう経験としてこういった翻訳アプリや辞書を禁止されたりしますが、私はITの人間なので使える文明の利器は使う派です。
翻訳がフォーマルすぎるとか、失礼すぎるとか、そういうTPO的なところをどうにかするのが人間の役割かな。いや、でもChatGPTならそこまで対応できるかも…。
その他
準備編①にも書きましたが、歴史や文化、国の特色なども調べていきました。おすすめはとりあえずWikipedia(笑) ですが、私の感想などもまとめたので以下のURLを是非参考にしてください。
言語と同様で、知っておくと現地で困らない知識です。話題の一つとして、自国との共通点を探してみるのもいいと思います。
あと自国と違って驚いた際に、慌てずに済みます。そういうのを楽しみたいという気持ちがある場合は調べずに行ってもいいと思いますが、風邪をひいたり、犯罪に巻き込まれたりする危険があるため、多少は対策していった方がいいと思います。。。
<参考>
・カンボジアの文化や特徴について
[旅行]国際ワークキャンプ@カンボジア~ボランティアワーク編②~
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