[旅行]国際ボランティア活動って?~NICEの評判・紹介~

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サル
サル

国際ボランティア実体験のこといろいろ書いてるけど、そもそも国際ボランティアって?

ゾウ
ゾウ

それってどうやって行くの?誰でも行ける?

筆者
筆者

当然の疑問ですね。ここでは国際ボランティアに参加するメリットやデメリット、ボランティア活動の紹介をしてくれる団体「NICE」の評判などについて紹介します!


国際ボランティア活動とは?

国際ボランティアとは、その名の通りです。奉仕慈善活動するために、全世界から参加者が集まり、様々な地域でボランティア活動をします

ボランティアというと、聖人がやるようなイメージとか、働き者みたいな印象を持たれるんですが、そういう崇高な人はあまりいないです(笑)
私は安く旅行できる、英語を覚えられる、国際交流で視野が広がるといった動機が主で、何か貢献したいという志は低めだと思います。選ぶワークの内容も、自分の専門や仕事とは関係ないものが多いです。

というか、もちらん貢献できれば嬉しいですが、私ひとりの力なんてこれっぽっちにも満たないので…。自分がまず楽しむことで、誰かの興味のきっかけや、何かの懸け橋になったらいいなぁくらいの気持ちで参加しています。
実際プログラムのなかには、写真の撮り方を学びにいくだけだったり、日本国内の田舎地域だと「ただ若い人が農作業や祭りなどを手伝う名目で、交流しに来てくれるだけでいい」など、地域活性化が目的なところも多いです。
このように、動機は不純でも薄っぺらくてもいいので、まずは参加してみることが一つの社会貢献の形だと思っています。
(もちろん参加するからには、最低限の奉仕とルール・マナー順守は必要です!)

国際ボランティア活動に参加するメリット

私にとってのメリットになりますが、、、

  • 普通の旅行でできない、現地での生活や文化が体験ができる。
  • 普通の留学より、食事や宿泊などの費用が安く済み、短期間で参加できる。
  • 現地や他の国の参加者と仲良くなり、国際交流できる。
  • 英語を使用したコミュニケーション力が身につく。もしくは英語力を試せる。

学生なら、申請すればこういう経験を取得単位として扱ってくれる大学もあります。
私は国際学部とかがない国立大学の理系キャンパスにいたので、大学職員さんも制度を知らなくて聞きだすのに苦労したんですが、事前に申請するか、証明書を出せば認めてくれる制度があったと思います。ちょっと面倒だったので、使ったかは覚えてない。。。

また、就活のネタにもなりました。少し受けた旅行関係の会社では珍しくもなかったですが、IT業界ではかなり珍しがられました。
それから、アメリカのナーサリースクールでボランティアに参加した際、教育実習証明書のようなものもいただきました。受入れ先の職員さんがしっかりした方で、将来の事を考えて作ってくれました。

ボランティアなので働く必要はありますが(内容によってはすごいキツイ肉体労働もある)、フランスなんかはほぼほぼ休憩時間でした(笑)
真面目にフルタイムしたのはアメリカの日系ナーサリースクールと、日本のワークキャンプに参加したときだけ…。この辺りも国柄は出るかもしれませんね。

私が一番強く感じたのは視野が広がったことで、日本人が海外からどう思われているか、また日本人が外国人に抱いているイメージは正しかったかというようなことが分かりました。

例えばヨーロッパで日本の漫画が人気、という知識を持って行ってみたら、少女漫画なんかは少し古いもの(親世代)が読まれていてついていけなかったとか。漫画の影響が強いのか、日本人は嘘をつくと小指を詰める(ゆびきりげんまん?)、忍者がいる、全員ワーカホリックで残業しまくっているなどのイメージを持たれていました(笑) こういった話を詳しく説明できるような英語力を身につけたいですね。。。若者がふざけあうノリは全世界共通で、男の子が女の子に優しくすると「彼はイタリア人だね。」と言ってからかう場面があるなど、イタリア人は女性好きというイメージは共通のようでした。

国際ボランティア活動に参加するデメリット

デメリットというと、以下の通りです。

  • ボランティア活動とはいえ参加費用が掛かる。
  • 高レベルの生活水準は保証されない。
  • 観光より仕事の時間が長い。

ホテルなどが高めなのはサービス料を含むからです。参加費用にそういう側面を期待しているのであれば、まずあり得ないのでやめたほうがいいです。※費用は現地での宿泊所や、食材の代金の場合が多いです。

場所によりますが、共同生活かつ掃除や洗濯、料理当番などを分担で行うこともあるので「自分の事は自分でやる」覚悟は必要です。私は経験ありませんが、全員で藁の上に雑魚寝していた、食あたりにあった、などの話も聞きました。
団体行動なので協力しないと浮くし、普通にしてたら大丈夫ですがトラブルや喧嘩もあります。特にメンバー間の色恋沙汰と、近隣住民とのトラブルには要注意です(笑) これらを経験だと思えれば向いていると思います。

それから、あくまで労働しに行くので、平日は朝から夕方まで仕事をします。土日と平日の夕方以降は空きますが、私の場合は滞在場所が離島だったり、周りに何もない田舎だったりと、夕方から行ける観光名所が近場になかったです。都会っ子なので、これはこれで新鮮でしたが。
もし遠方に行きたい観光地があるなら募集期間の前後にバッファをとって、自分で観光する必要があります。国によっては結構緩いので、どうしても途中参加したいなどあれば自分で現地NGOと交渉してみてください。

国際ボランティアNGO NICE

国際ボランティアに参加するには、専門の団体を通して紹介してもらう必要があります。私が利用しているのは、国際交流ボランティア活動団体である特定非営利活動法人NICE日本国際ワークキャンプセンター)です。『カラフルでヘルシーな世の中』を目指し1990年の設立以来、国内+約90ヶ国でワークキャンプ等の各種事業を行っています(NICE HPより)。

簡単に言うと、海外のボランティア開催団体に、日本からのボランティアを派遣しているNGO団体です。我々参加者にとっては、ボランティアあっせん団体という感じです。

海外ボランティアというのは現地に行っていきなり参加できるものではなく、必ず信頼できる機関に紹介してもらう必要があります(知り合いの紹介などの場合は別ですが)。現状、NGOにあっせんしてもらう方法以外で参加することはできません。
そういうわけで、デメリットとしても挙げていますが日本のNGOと現地のNGOに支払う紹介料や参加費用がかかります。参加するプログラムや団体の決まりによって金額は変わるので、料金が気になる場合は他の団体と比較してみてください。
怪しい場所で強制労働させられるかも・・なんて危険な噂も聞きますが、少なくともこういった団体を通せば、そんなことにはならないので安心していいと思います。

NICEの特徴や評判

NICEが他の団体と比較された時、よく書かれている評判についてまとめてみました。

①事前研修が不十分
②海外は開催地への紹介のみ
③参加できるプログラムが多い(特に日本)

概ねその通りです(笑)
ただ、他と比較したわけではないのでNICEだけの特徴かどうか、私には分かりません。

①事前研修は、今でこそリモート参加が可能になりましたが、以前はプレキャンプといって自力で東京・大阪へ宿泊研修しに行かなければならなかったりと、東京・大阪近郊以外から参加しにくい状態でした。
他の子の話ですが、プレキャンプでは、現地での防犯や緊急連絡先などの注意事項、共同生活体験、職員やリーダーの体験談、質疑応答など…の話があったそうです。質問や不安がある方は参加しておくと不安が拭えるかと思いますが、殆ど基本的な内容なので不要だったと思う子もいるみたいです。(個人的にはリモートで充分でした。)
リーダー研修(国内キャンプでリーダーをする人向けの宿泊研修)は強制だったので参加しました。「トラブル時のケーススタディ」や「英語ディスカッション」を行ったり、期間中は英語で生活するルールがあるなど、ためになる研修がありました。
ちなみに私がNICEの評判をよく知っているのは、このリーダー研修でいろんな人に話を聞いた影響が大きいです。(リーダーはボランティア経験者じゃないとできないので、体験談がたくさん聞ける。)

リーダーやぼらいやー(※NICEのバックパッカー向けプログラム)以外の研修はやむを得ず参加できない場合行かなくてもいいので、いそがしくてもボランティアに参加しやすいメリットはあります。
ただ共同生活と知らずに参加して非協力的になる人、わがままをいってトラブルを起こす人、プログラム内容を全く理解していない人・・・そういう人もいたという話を他経験者から聞きました。ごくたまに共同生活しに来たんだよね?と言いたくなるような子が参加していたりするので、研修強制にしてほしいような、してほしくないような微妙な気持ちです(笑)

まぁこれらは研修の参加有無に起因すると限りませんし、常識と十分な下調べがあれば問題ないと思うので、とにかく何か参加してみたい!という方にはおすすめです。
日本人を代表して参加するわけなので、自分が失礼な人にならないようしっかり下調べをしておきましょう。

②海外は開催地への紹介のみという話については、その通りです。
ただ、これは特に不便ないです。理由の一つ目は受け入れ側がしっかりしていること、二つ目は、紹介のみになるかは自分の主体性にかかっているからです。

NICEの職員さんは聞けば答えてくれるし、困ったらできる限り協力してくれます。
企業でなく非営利団体なので、「できるかぎり」であり、サービスではないことを念頭に置いておきましょう。保険加入や航空券の予約購入なども自分でやるつもりで。
それから現地の内情については、現地の方が一番詳しいので、受け入れ先やリーダーの連絡先をもらったら自分で直接聞いたほうがいいです。なぜなら(事情は忘れてしまったのですが)NICEスタッフの独断ではホームページなどを更新できないため、サイトの情報が古く信用できないからです(笑)
以前アメリカで参加した際はNICEと、CIEEという団体からの参加者がいました。現地に日本人スタッフがいて、手続きは団体ごとにわかれていたようですが、現地で生活のサポートなど含め良いようにしてくれていました。確かに受け入れ先プログラムがきまってからは丸投げな側面もありますが、受け入れ先も慣れているので行ってしまえば安心です。

③プログラムの数は、多いです。特に日本開催。そういえば、リーダー研修で一緒だった子が担当した場所が「YOUは何しに日本へ?」に出てました。フォーカスされていたのはもちろん外国人メンバーのYOUですが、リーダーの子も少し喋っていました。
開催地の数と比較するとNICEスタッフ普通に足りないので、私の時はNICEの担当職員には直接会えず現地リーダーにお任せでした(笑)
海外プラグラムも教育、環境など分野に特化しているわけでもなく、地域特化しているわけでもないのでバリエーションは豊富かと思います。
国内では「週末ワークキャンプ」といって、土日のみ参加できるライトなものもあります。いきなり海外や共同生活が怖い場合は、こちらもおすすめです。ボーイスカウトやガールスカウトに近い雰囲気なんじゃないかと思います。参加したことは無いけど。

NICEを選んだ理由

私がNICEに決めた理由は正直あまり覚えてませんが、ホームページの印象と、行きたい国が選べるかなどで決めました。
昔から海外へ行きたい・学びたい欲が強かったのですが、当時は両親が留学費用を出してくれたり、海外でのひとり暮らしを許してくれたり、休学させてくれるような雰囲気ではなかったので、何か反対されにくい良い方法がないかと探したのがきっかけです。バイトで稼いだお金でいって、大学もしっかり卒業すれば問題ないだろうという考えで、万が一にも反対されないように行くことが決まってから報告しました(笑)

参加してみると教育、国際系の大学に案内があったから参加した、という学生が多かったので、情報系の大学生が参加するのはめずらしいパターンだったと思います。

大学卒業後はコロナがあったので期間が空いたのですが、社会人5年目の現時点(2023年6月)で4回、NICEを利用しています。
ツアーなどと違うので航空券や保険、ビザ、ワークキャンプ前後の宿なども自分で手配しなければいけませんが、一度すべて自分でやると勉強になります。一人でどこへでもいけるようになる!※指南書やToDOリスト、おすすめの保険の紹介までは連携があります。
NICEの特徴で書いた通り、最低限のフォローはするけど主体性にお任せ、という雑な感じではありますが、私はこのくらい自由なほうがやりやすいので気に入っています。

英語力は必要?

最後に、英語力が不安という方もいるかもですが、経験上、英語力よりコミュ力だと思っています。
日本人の文法知識はかなり高いうえに、中学校の英語までしっかりやっていれば日常英会話くらいはできるはず…。カンボジアなんかは英語をほとんど話せないため、他参加者との交流くらいで済みました。

しかしやはり日本人は英語のスピーキングとリスニングに弱く、悔しい思いはしました。
また私は母親がお喋りだった影響か、自分自身の事を説明したり、主観的に置かれた状況を言葉にするのがそもそも得意ではありません(客観的には話せる)。性格も内向的で、エネルギーは弱いほうだと思います。今まで周りに代弁してくれる人が多かったので、仕事でもかなり苦労しました。
そんな私でもいけたので、自信なくても、興味あれば飛び込んでみるのはおすすめです。

これまで参加したプログラムのリンク

随時更新していきます!

・カンボジア
 [旅行]国際ワークキャンプ@カンボジア~ボランティアワーク編①~

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