初めての転職活動の感想
社会人5年目突入にして、転職活動をしました。
結果として、転職はもう少し後でもいいかということになったのですが
企業面接などを通して自身が漠然と抱えていた不安や、キャリア目標の整理ができて良い経験になりました。
転職動機
まず、転職動機は以下の通りです。
- グローバルに貢献したい
- 今よりも年収をあげたい
- 他の業界でSEとして働きたい(新卒時に少し受けていた娯楽関連の業界など)
- 現職の会社が求めるキャリアと、自分の理想のキャリアにギャップがあった
前提として、今の会社に不満がすごくあるわけではありませんでした。
会社の雰囲気は好きで、声をあげてアピールすれば可能な範囲でやりたいことをさせてもらえる環境でした(業界とかは変えられない)。
執行役員レベルの人ともよく知り合える環境におり、風通しもよかったため、勿体ない気持ちも大いにありました。ぶっちゃけると、「自分の市場価値を知ろう」という広告と、仲の良かった先輩が突然転職されたことに影響されました(笑)
ただ会社として「こういうキャリアを積ませたい」という意向と、自身のキャリアの理想が離れてきており、
例えば年収をあげたいとなるとグローバル事業に関われず、
無理にグローバル事業に関わろうとすると、未経験職種扱いとなるため、昇級しにくくなる可能性がありました。
そういうわけで、「このままでいいのか?」という漠然とした思いから、社外に目を向けるため転職を始めることになりました。
最終的に内定をいただいたとして、自社と比較して決めることになると思いながら活動しました。
当時の私のスペックや状況
まず、転職活動開始時のスペックです。
- 社会人5年目の7月時点(第二新卒よりは経験ある程度)
- セキュリティ高めの業界で、JavaやC言語などの開発・保守経験あり
- 新人教育、2~3名のマネジメント経験あり
- フル出社勤務中で、ハイブリッド型勤務の経験が1年程度
- 日常会話レベルの英語力
転職活動の進め方
まず、直接企業オファーが来るBIZREACH(ビズリーチ)にも登録しました。
ITに特化している転職エージェントサイトです。
口コミはOpenWorkでみていて、そちらもオファーがきていましたがそれは無視しました(笑)
エージェントについて、今回はエージェントのベテラン感と雰囲気から選んで、Geeklyさんにしました。
マイページがあり、進捗を管理しやすかったのが良かったです。
ただ、エージェントは成果報酬なのか、①他企業の直接オファーで自分でやり取りを進め、内定をもらった時、
②自社へ残る可能性を伝えた時、はわかりやすく対応が雑・不機嫌になりました。
これはGeeklyが悪いのではなく、担当がそういう人だっただけかと思いますが、、、少し相談しにくかったです。
今回エージェントから、書類審査前に企業を吟味するよりも、書類が通って一度会ってから初めてその企業を吟味するほうが効率がいいと教えていただきました。
確かに書類送付前に時間をかけたのに、いざ書類送って落ちるのは無駄な時間になる気がしますね。
ということで、片っ端から気になる企業の書類審査に応募しました。書類審査は「数打ちゃあたる戦法」です。
途中で志望動機の優先が変わったこと、また書類が思ったより通過できた等の想定外があったため少し大変でしたが、
自身の本当の志望理由や持っているスキルを整理し、上手く伝える練習にもなったので、「数打ちゃあたる戦法」を教えていただいたのは良かったと思います。
選考途中で何か違うと思ったらエージェントに頼めば選考辞退の連絡をいれていただけるので、
あまり転職意欲がなくても、はじめにこの方法をとるのはおすすめです。
※検索サイトで、「Geekly 勝手に履歴書送られる」など出てきたのは、これのせいだと思います。
よく考えたい場合は、すぐにストップ依頼しましょう。

転職エージェントってどういうものか分からないんだけど、利用すべきなの?
転職エージェントは、転職者は無料で利用できます。内定を承諾すると、エージェントは企業側から仲介料をいただきます。
正直なところ、使うか否かは人それぞれです。そういうわけで、以下にメリットとデメリットをまとめました。
転職エージェントを使うメリット・デメリット
メリット -転職エージェント-
- 経歴書などの添削をしてもらえる
- 求人探し、給与交渉、日程調整、ポジション交渉をしてもらえる
- よくある質問集などの連携がある
デメリット -転職エージェント-
- 自分で進められる範囲が少ない
- エージェントとやりとりがある(交渉前にエージェントに自身の希望を正確に伝えないと、伝言ゲームがうまくいかないことがある)
結論として、利用すべきといわずとも1つくらいは利用していいと思いました。
私は海外旅行の手配も全て自分で行うタイプだったので、エージェントを介さないほうが情報量が増えて不安がなく、気が楽でした。
日程調整やりとり、レスポンスの速さなども私にとっては判断材料で、雰囲気がわかるのがよかったのもあります。
ただ複数企業同時にやり取りするにはセルフマネジメント大変だし、ノウハウ面はエージェントに話を聞いておいて良かったと感じたので、全く無駄には感じません。個人でやるとどうしても数をこなせないので、急いでいる場合はエージェントがいいかもしれません。
ちなみに求人数に限りがあるのでエージェントはいくつか比較すべきと言われますが、
やりとりが面倒になるので、働きながら活動するなら最終的には1個でいいと思いました。
2人ほどお話して、進め方や他の方がどういうふうに転職を進めているかなど聞けたのは良かったです。
お金はかかりませんし、何人かのエージェントと話して、そういったことだけでも話を聞いてみるのは良いと思います。
転職活動経験のメリット・デメリット

結局、転職はしなかったんだよね。転職活動してよかった?
よかったです!現状を整理する切っ掛けになったと思います。
そういうわけで、転職しない転職活動のメリット・デメリットをまとめてみました!
メリット -転職しない転職活動-
- 転職の際の優先順位が分かった
- 転職しないにしても、今後の自社での目標やキャリアが見えた
- 自身の市場価値がわかった
今後における優先順位が分かったのは大きな発見です。自分がどういったキャリアを歩みたいかがわかった(内容は下記リスト)こと・それを人に話せるようになったことは良かったです。
リモートワークしたいな、年収あがるといいな、と考えていましたが、それらの優先順位はあまり高くないこともわかりました。
どうしても時間や手間がかかるので、一度始めると転職しないのは勿体なく感じたり、どこかしらへ転職しないといけないような気持ちになったりするんですが、、改めて考え直すと現在の会社に大きな不満があるわけではないので、もう少し理想を高く持ってゆっくり探していいこともわかりました。
今の会社は、アピール次第でキャリア変更や部署異動できるため、アウトプットの練習になった‥という利点もあります。転職する意味なくなっちゃった(笑)
転職活動を通して分かった自分の優先順位
- グローバルに貢献したい
- 他の業界でSEとして働きたい
- 高圧的な社員がおらず、休みのとりやすい職場で働きたい
- 将来的に、ライフワークバランスに合わせてリモートワークや時短勤務に切替えられる制度や配慮があるか
- 今と同等か、それ以上の年収がもらえること
- もしくは、娯楽業界で働けること
こんな感じです。福利厚生なんかは大事ですが、どちらかというと社員が意見を出した際に新しい制度を検討してくれるような、風通しのよさがあるかどうかで福利厚生の期待度は変わるような気がしました。
補足で、赤字の「もしくは、娯楽業界で働けること」について。もともとゲームなどが好きでプログラムに興味を持った人間なので、チャンスがあればそういう業界にも行きたいと考えていたため候補に入れました。
未経験は採用が厳しく、平均年収が低い業界であるため、理想条件は低めで考えていました。特に年収は希望額を下げ、ほぼ新卒と同じような扱いになる覚悟で、娯楽業界で転職するなら今!という気持ちもありました。
今なら大した額の給与は下がらないし(もともと低いから(笑))キャリアリセット覚悟で新スタートを切るならこのタイミング。
また好きなことをやっているからこそ、ブラック気味な雰囲気の業界なので若いうちが耐えられそう、とか。。
デメリット -転職しない転職活動-
- 時間を浪費した
デメリットとしては時間がかかること。これに尽きます。
いくら交渉などはエージェントがやってくれるとしても、適性検査や能力テストなど、やることが多くあります。独自のアンケートへの回答、面接が進むと2日以内に健康診断を受けてほしいなど言われることもありました。自己研鑽にあてたり、趣味に時間を使ったたりしたほうが有意義だったかもと思うことも正直よくありました。
面接も業務時間外に行わない企業は多いです。フル出社勤務だったので、働きながら就活するには割と大変でした。コロナ後だったから少なかったけど、飲み会とかも毎日、理由つけて断ることになります。
19時開始で面接いただくことが多かったため、人事の方は大変だなあと思いました。
転職活動の結果
3社内定いただき、転職しませんでした。
まだPLやPMなどのマネジメントスキルがないことで、さほど価値はないのではないかとビビッていましたが、
業界的にこの年次では普通くらいで、可もなく不可もない印象でした。(コンサル等では若干不利でした)
寧ろまだ若いかつ人手不足な業界ということで、チャレンジ精神だけでも技術とコミュ力が伴っており、目標がしっかりあれば歓迎されるムードでした。というか、この業界で4~5年働いて思ったけど、とにかくすぐ辞めなさそうな「適度に責任感があり、思いつめない人間」であることが何よりも大事だと感じました。どこもそうだよね。
内定いただいた企業
- 娯楽業界で、現在と同じ担当業務、グローバル案件は拡大中、完全出社制
- 別業界でSE、現在と同じ職種(テスター寄り)、グローバル案件あり、フルリモート可
- 別業界で上流工程(管理職)、グローバル案件なし、リモート可
どこも雰囲気が良く、年収は10万程度アップで今と大差なかったですが、
評価システム的にうちよりずっとすぐに年収上がりやすかったので、15万くらい上がっていると考えても良さそうでした。
すっっっごく迷ったんですが、第一志望から内定貰った直後に在職中の会社から海外赴任のお話をいただいたため、
これは大きなチャンスということでもう少し今の会社にいることになりました。
タイミングも相まって運命かと思いました(笑) 家族や友人にもたくさん相談しました。
まぁ最初に言っていた通り、未経験への挑戦なので昇給は暫くなさそうですが…実は家賃の出費がずっとないので、現状は困ってはないんですよね。(生涯年収を考えると話は別)
もう一つの理由は、活動を通して自社の良さを実感できたことです。
自社でも声を上げ続ければ聞き入れてくれることが多く、また自分の意見が通るだけの立場や居場所をコツコツつくってきた確信もありました。今回海外赴任のチャンスをもらったのもその風通し良さと実績の結果なので、少しもったいなく感じたのも事実です。
今後もしかしたら結婚や出産をし、給与アップやリモートワークなど働き方改革が必要に思うこともあるかもしれません。その時にまた、転職活動を再開するでも遅くないと思います。娯楽業界へ行くなら今しかないなどと考えていましたが、今後の努力次第でいくらでもチャンスがあることも分かりました。
もちろん年収アップチャレンジ転職は諦めてないので、そのつもりで研鑽していこうと思っています。
転職活動の経緯や感想は以上です。
次の記事では、転職再開する時に向けてTipsやコツをまとめておこうと思います。
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