転職についてのメモ書き
1ヶ月半ほど活動し、合計3社から内定をいただきました。
すべてSE系職種です。IT業界における転職活動で役に立った、自分なりのコツについてお話します。新卒採用の頃に知りたかった話も多いので、就活中・就活前の学生にとっても参考になるかもしれません。
前の記事では、ざっくり感想や動機、結局転職しなかった理由を書いています。
[転職]初めて転職活動をしてみた感想について
履歴書編
①志望動機を整理する(ざっくりでOK
②使いまわせるように無難な言い回しにする
③深堀り質問された場合を考えておく
Point!
覚えやすい無難な内容にする!
履歴書は、手当たり次第に送ったので、当たり障りのないものにしました。名付けて「数打ちゃあたる戦法」。仕事をしながらでも、短期間で満足のいく形で転職活動を終わらせることができたのは、この辺りの効率が良かったからだと思っています。
用意した履歴書は1種類です。どこへ出しても使えるような無難な感じにしました。年収アップを狙う現職と同じSIer企業、グローバルを狙う仕事内容にとらわれない企業、この機会にチャレンジを狙う娯楽事業系企業など・・・。
理由は「覚えやすい」から。バラバラな内容の履歴書を送って、面接のたびにどんな履歴書送ったっけ?となっては上手く話せず、失礼な印象になります。あまりに違う業界を受ける場合は、業界ごとで1種類を目安に作成しておくくらいがいいかもしれません。あとは面接時に、暗記した履歴書内容+カスタマイズ内容を補足して話すことで、各企業の求人や社風に寄せて話していきます。
グローバル事業のないSIer企業の面接などでは、意図的にグローバルの部分には触れず、突っ込まれた場合のみ答えるようにしていました。そういう時は転職のきっかけ程度である、というような答え方をしたと思います。
が、
話してみてあまりに希望に沿わない、雰囲気が合わないと思った場合は正直に伝えて、「じゃあマッチング不可ですね」ということで5分で面接終了させることもありました。どうしても譲れない軸がある場合は、すぐ終了させる方が効率的だと思います。
Point!
履歴書に時間をかけない!
書類選考の通過率は、5割と言われているそうです。いちいち悩んでいても仕方ないので、
最初はサクッと履歴書書いて、すぐエージェントにみてもらうのがいいです。
(私はちょっと悩みすぎました。)
個人的には転職への熱意と、そのためにどんな努力をしてきたかなどを書くのがおすすめです。もちろん面接でもそのテンションで行く必要があるので、やりすぎ注意ですが(笑) 書き方が甘くて深堀された場合は、メモしておいて、そのたびに整理/ブラッシュアップしていけばOK!練習として、志望のあまり高くない企業から先に面接しておくのもいいと思います。
Point!
履歴書に書いてあることでも、しっかりアピールする!
履歴書に書いたことも、もう一度しっかり話します。あまり履歴書読んでくれていない企業も結構いるからです(笑)
その場合、よく話せばマッチしていたはずの企業だったとしても、改めてちゃんと言わないと、情報不足で残念な結果になってしまいます。実際にアピール不足で、結構志望が高かったところ落ちました。
勿論ちゃんと見てくれている企業はいて、それはそれで書類が通っています。その場合もかいてあることをそのままアピールすれば、企業側も熱意を再確認できるので、くどいと思っても志望理由はしっかり話してOKです。
「履歴書に書いてあるから言わなくていい」は、非常に危険なので気を付けましょう・・・。
面接編
①挨拶と笑顔は基本
②自分らしくいること
③必ず下調べをすること
Point!
・笑顔
・コミュニケーション力
どの職種も業界も同じですが、コミュ力は一番といっていいくらい大事です。
人の印象は第一印象で決まるそうなので、笑顔は最初と最後だけでも全然いいと思います。(単純に明るい方が仕事で病むことなさそうだよね!)コミュ力は難しいですが、質問をよく聞き、的(まと)を射た回答をすること、分からなければ聞き返すこと、正しい言葉遣いなど、気を付けることなどだと思います。ちょっとずるいですが、私は話すのが苦手なので業務内容や自身の役割を語る際、「聞き役としてコミュニケーションの潤滑役をしています」と言い切っていました。
賛否両論あることですが、地方在住で基本リモート面接なので、常にサブモニターにカンペがありました。それを読んでいる事を悟られないようにゆっくり話し、たまに目線をカメラに向け、サブモニター見すぎないようにPC画面から目をそらすなども意識しました。
採用側も情報がしっかり得られるのでカンペOK、という企業も多いらしいですが、読み上げるだけの話し方はやはり印象がよくないと思います。
Point!
・嘘はつかない
・よく見せようとしない
採用をやっていた上司や父からも聞いたのですが、嘘で取り繕うと99%バレるとか(笑)
できないことはできない、分からないことは分からない。経験はないけど知ってる、など正直に答えました。
ただし分からないならそれらに興味を持つ姿勢だったり、勉強する意思を示すのが良いと思います。
私は何か質問があるか聞かれた際に、それは勉強しておいた方が良いものか?など詳しく聞くようにしました。たまに勉強になる回答もいただけます。
あと嘘ついて採用されても、その後が絶対大変だと思います!
Point!
・面接前は下調べをする!
面接前にかけた時間は5 ~15分ほどです。(1回の面接につき)
こっちは手あたり次第書類送ってますが、そんなこと悟られてはいけないので(笑)
とりあえず以下2つ、読んできている前提で話せるようにしましょう。
・求人票(使いまわし求人に注意!)
・企業の採用ホームページ
-事業内容、募集職種の仕事内容・勤務地、ほか
だいたい目を通してざっくり覚えたら、PC画面に開いておくだけで良いです。
質問するときなど、求人票にも書いてあったけど詳しく聞きたい、という態度のほうが印象が良いです。
次に、上記に合わせた志望動機のストーリーを作ります。
まず必ず聞かれる志望理由も、いくつかある動機のうち、企業に合うものを軸に話す必要があります。動機の主軸は環境改善、業務内容、自分の強みが活かせるかあたりがいいです。収入は理想が高すぎるとNG、福利厚生はどこも同じだったりするので、軸としてはあまり話さないほうがいいかもしれません。
あとはある程度、論理が通っていれば問題ありません。逆にストーリーがちぐはぐだと、志望動機が薄い・企業に関心がないと思われる可能性があります。
また経歴だけをみて履歴書審査を通してくれており、それ以外が全然マッチしてないパターンもありました。この場合は理由を言って、はっきり「合わない」と言っていいと思います。時間の無駄だし。
5分でさよならした企業もあれば、別部署の求人を紹介してくれた企業もありました。
Point!
求人票は信用しない。
例えば複数の部署・職種で同じことをかいて、口頭で補足するような・・・コピぺ求人があります(笑)
私の「無難な履歴書」戦法といっしょです。「海外研修って書いてあるけど、実は企画事業部向けで、この求人の職種(SE)では該当しないんだよね」ということはよくありました。じゃ書かないでよとおもうけど(笑) 事業所の多い会社もあるし、仕方ない。
あと「応募資格:PM経験者」とか書いてあるけど、実態は「経験者じゃなくてもポテンシャルありそうだったから書類通した」、とかも多いです。大企業は書類で熱意がないと落とされやすいですが、たいてい企業側もまずは話をというスタンスかもしれません。
※福利厚生も、勤務地による場合が多いので、気になる場合はあとで確認しておきましょう。内定後がおすすめ。
そういうわけで求人に書いてあることだけで志望理由を考えるのは危険です。
そんなときのために公式HP(ホームページ)や採用ページもチェックしておきます。
Point!
職務内容はしっかり確認すること!
例えば同じサーバーエンジニアでも、携わるプロジェクトによって担当業務は様々です。
「うちの部署でどんな仕事がしたいですか?」「うちの部署で活かせる強みはなんですか?」と聞かれた際に、頓珍漢なことを言わないように得られる情報は確認しましょう。
事前に確認できない場合・疑問がある場合は、志望動機のストーリーにするのは避けておき、面接で詳しく聞きましょう。志望動機などを質問する前に、企業ほうから始めに企業紹介する企業もあります。この場合はそれを聞いてから、前向きな感想を述べたり、志望動機を寄せに行ったりすると反応が良かったです。
Point!
話したことは、すぐメモする!
面接は一次、二次、最終と進むので同じことを聞いたりしないように(笑)
あと面接で反応の良かったことや、自分にとってメリットだと思ったことはメモして、次の面接の志望動機や質疑応答などで触れるようにします。知らない言葉やツールもメモって後で調べてました。
私は面接中に、堂々と(一応ブラインドタッチで)メモっていました。まぁバレていたとしても、IT企業だしいいかなという感じ。本当は開幕で許可取ったほうがいいのかな?
その他、Tipsメモ
メモ:やってよかったこと
質疑応答で「聞きたいことがない」といわない。
高校時代の先生に、質問しないのは「興味がない」の意思表示、と教わったので何かしら絞り出してました。
ただの雑談になってもいいので「面接官から見た現場の雰囲気」「面接官の積んできたキャリア」「どの辺に住んでいて、家賃どのくらいか」など、その場にいる人にしか聞けないようなことを聞くのおすすめです。
愚痴を言わない・マイナスな質問はしない・転職の理由が前向きだったこと。
現職の嫌なところは言わないようにしました。友達同士の愚痴大会とかもそうですが、その場では盛り上がるかもしれないけど、「自分の悪口も他所で言ってそう」と思われる要因になるんですよね。
それから、口コミサイトの評判で気になるようなことがあっても、選考中は聞かないようにしました。選考中どうしても気になる場合、あまり気にしていないけれどというニュアンスで聞いていました。私が志望度や不安が態度に出やすいこともそうですが、古い情報も多く、特に退職済の方が書いたものはリアルではありますが、恨みつらみが大げさに書かれている印象なので影響されないように。
現職が完全出社・セキュリティに厳格な業界だったこと。
重宝されました。こういうところで5年やってたというのは市場価値あがりますね。コロナ中も殆ど毎日通勤だったので大変でしたが、頑張ってよかったと思いました。
上記のメモと矛盾していますが、アピールしてもいいと思います。(やばすぎて、緩いところはだいたい笑ってくれる)
また、年収あがりそう以外で転職理由がうまく作れない時(笑)に、出社確定の企業なら出社のメリット、リモート勤務の企業なら出社のデメリットを語って理由付けすることができました。
転職軸を崩さなかったこと。
軸は「自社よりも魅力があるか」、最終決定の軸は「フィーリング(雰囲気)」です。
在職中で、良い企業が無ければ自社に残るつもりだったので、強気で行きました(笑)
面接時のフィーリングが良かったかどうかは大事。条件とか以上に大事かも…。内定貰った後で悩めばいいので、内定出るまでは多少工夫すべきですが、雰囲気で合わないと感じたらすぐに面接を終わらせた方がいいと思っています。妥協すると入った後に不満が出るし。
メモ:次回への引継ぎ事項
・PMO、PM職の場合、個人で決められる判断力、裁量制のある仕事の経験、独立性が求められる
1~2社だけ受けましたが、求められる性格や裁量レベルが違うと思いました。
エンジニア一般職は上司へのホウレンソウ、前例や指示の順守、細かい作業の忍耐力などが重視される印象でしたが
PMOの時は裁量権のある仕事を任された時、自分なりに判断したうえで報連相できるか、その後で自分で責任が取れるか、それができる性格か、といったことを見られていたと思います。
今回転職をせず、もう少し自社でキャリアを積んだ場合、年次的にこういったスキルも求められると思うのでメモしておきます。
別業界チャレンジなら、PM補佐やPL補佐で参画させてもらえるところがいいかな…。
・娯楽系業界について
経験者がどうしても強いです。書類が通らない。次にまた挑戦するなら、自作ゲームとか作っておく必要があるかと。
職種が似ていれば、採用してもらえるようです。アプリ系やってきたならアプリ系、サーバー系でやってきたならバックエンド系など、業界未経験でも職種から見てくれる場合があります。1社内定いただきましたが、給与上がっていました。
あとは熱意重視!もともと「好き」だけで続けられるような業界ですが、わざわざ別業界に踏み出す理由、熱意、アピール大事です。選考が進むにつれて、技術よりもオタク気質なアピールを求められ、好きなものを語る、好きなものを何故仕事にしたいのか語るほうが反応が良かったです。おそらくただ遊ぶのが好きなだけか、にわかファンが応募することもある業界なので、採用側が安心するために必要なアピールなんだと思います。
・希望年収
エージェントには希望を言っていい、と言われましたがある程度リサーチすべきです。
高く見積もっても技術不足だったり、求人と大きくかけ離れる場合は落とされます。低すぎると自分にとって魅力がないです。
例えば私のように年収より業務内容重視だった場合は「『年収は今と同じか、それ以上なら嬉しい』と思って転職活動しているが、御社は志望が高いので未経験・技術不足の場合は少し低くなってもかまわない」というふうに正直に言います。
エージェント使う場合は、この辺上手くやってくれると思います。
あと、みなし残業だったら関係ないけど去年の年収や、前月の明細をもとに給与が決められている印象でした。参考に、とかじゃなくてがっつり同じ。前月にめちゃくちゃ残業してたり、たまたまボーナスが高かったりすると内定時の想定年収も少し高めになるんじゃないかと・・まぁ偶然かもしれませんが。
・書類審査数打ちゃあたる戦法
効率的ではあったので次回もやりたい。私は志望度が態度に出てしまうため、書類通ってもある程度選別し、二次面接からは本当に受けたい会社だけ受けるのが良いと思います(笑)
・採用側になったつもりで自分を客観視する
新卒時にできていなかったこと。何がマッチするか分からないこともありますが、自分が採用ならどんな人が欲しいか、どうして書類を通したのか、客観視することを忘れないように。
・志望理由や自己紹介は2分話してよい
私のは短すぎて…もっと話してよかったなと。特に別業界へ行くとなれば熱意語るのは必須。
・福利厚生は、志望理由にしない。気になるもの以外は後で聞く
だいたいどこも一緒なので、「それだけでうちに来たいの?」ってなることは避ける。
どうしても知りたいこと以外は内定後に確認でいいと思う。
・内定後に聞くこと
内定後は転職者側の吟味段階なので、一回聞いてることでも、比較材料として聞いていいと思います。
オファー面談というやつです。これのタイミングは企業によるみたいです。
規約と実態が異なる場合もあるため、実際の数字や雰囲気は聞いたほうがいいです。下記にメモ。
ポジションと職務内容(一番聞きたい!)
入社後のキャリアイメージ(他の方の事例含む)
交通費や住宅手当の有無と、有る場合は発生条件や上限など
駐車場、駐輪場有無
執務場所の立地や内装(デスク周りや休憩室など)
ネット環境(デスク周りでプライベートネットワーク利用可能か、私用スマホ使用可か)
転勤の可能性
出社なら昼食の場所
リモートなら自宅以外OKかどうか
入社日(現職の有給消化と被りOKか)
年収・ボーナス・手当
評価制度(評価の上がり方、評価するのは誰か、フィードバックはあるか)
資格手当や学習支援
まとめ
書きたかったことは以上です。参考にする日はしばらく来ないかもしれないけど…。
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