首都プノンペン観光
ついに観光編です!
今回、カンボジアへ行ったのはボランティア目的ですが、
週休2日あるワークだったので、土日は泊まりで首都プノンペンか、カンポットという近くの街へ観光へ行きます。
バンのような乗り物を手配し、いざ出発。バンはヒッチハイク形式でも拾えますが、できるならアプリなどで手配するといいと思います。基本的に一本道だったので、途中で乗せたり降ろしたりする形式のようでした。
カンボジアといえばアンコールワットですが、どうしてもキャンプ地からアンコールワットは遠かったので、首都プノンペンを合計3日ほど観光しました。
トゥールスレン虐殺博物館
カンボジアの歴史と言えばここ。別の記事にも書きましたが、
カンボジアではつい最近まで指導者ポルポトのポルポト政権(クメール・ルージュ)による国民の大虐殺が行われていました。
その残酷な歴史を繰り返さないため、首都プノンペンに作られた博物館がトゥールスレン虐殺博物館です。
カンボジアの文化について、こちらの記事でも少し触れています。
[旅行]国際ワークキャンプ@カンボジア~ボランティアワーク編②~
博物館となった場所はもとは学校の校舎で、ポル・ポト政権下の1975年から1979年までの間、実際に拷問・殺害の場所(キリングフィールド)として使用されました。

日本語の音声ガイドがあり、1ドル程度で借りられるので必ず借りましょう。
これがないと、ただの展示と建物なのでつまらないです(笑)
日陰はたくさんありますが、飲み物がないので外で購入してから入ることをおすすめします。
個人的に印象的だったんですが、建物のコンセントに自前の充電器さして、勝手に充電する観光客が結構いるんですよね。日本だと盗電では…。
ポルポトは平等な農業国をつくることを掲げており、知識人は理想国家に不要としました。
一般人でも文字が読めるなどの理由で革命の危険性がある知識人とみなされ、酷い拷問をうけ、「私は反革命分子です」と言うまでやめてもらえませんでした。
復讐などが起こらないよう家族も根絶やしにしながら殺されたので、関係のない人、幼い子供までも被害に合っています。
トゥールスレン虐殺博物館は、その拷問対象者実際の収容所、独房だった建物。
看守が暮らす部屋なども有り、ほとんど当時のまま残っています。

当時の拷問器具や独房はそのまま残っているし、風刺画や現場写真、被害者の骸骨(本物)などが並べられています。苦手な方はしんどい場所かと思います。
私も漫画の話か?指導者は人の心がないのか?と、信じられない気持ちでした。そんな信じがたい歴史を興味深くみて回らせてもらいましたが、日本の家族には「呪われそう」と怖がられてしまいました。そう言われると、確かに下手な墓地より怨念だらけかもしれません。特級呪物が住んでいるかも…。
感想としては、音声ガイドが淡々とする解説を聞けば聞くほど、絶対に繰り返してはいけない歴史であり、目をそらしてはいけないと思いました。初めこの場所はよく隠されており、連れてこられる際は兵士から「家族に会える」などと言われ、明るい気持ちで行った方が多いそうです。もちろんその家族は既に殺されています。希望を胸に行ってみたら、いきなり拷問が始まるなんて無念すぎますね。とても悲しくなりました。
すべての国や軍の指導者には、ここと、広島の原爆ドームを訪れる義務を設けたほうがいいと思います。
王宮
市内をトゥクトゥクで走っているとみかける金色の綺麗な建物。王宮です。
王室は王が住むため入れませんが、その広い庭の中を見学することができます。皇居みたいなものでしょうか。

ここでもチケット代に数ドルの上乗せをすれば、英語ですがガイドさんが付きます。
ただ回っているだけでは全然つまらないので、簡単な英語ですし、ガイドをつけるのがおすすめです。
古い建物なので安全のためシャツ、ズボンは7分丈、またコロナが5類になったばかりだったため、マスク着用を入り口で指示されました。
でも何か、マスク以外は注意されるけど入れました。何ならマスクも、ガイドさんも入口だけは着用していましたがすぐ外してました。
まぁこの暑い気候でマスクは拷問ですからね…。
マスクは入り口近くで、少年が一人で売っていました。歩き売りマスクの衛生面が大丈夫かは個人の判断に任せますが、無ければ近くで買えます。
コロナの影響か、混雑することなくスムーズに入れました。
ちなみに、敷地内には日陰や水を買う場所がほぼありません。外で買ってから入ったほうがいいです。
熱中症対策はしっかりしておきましょう。
王宮の建造物は小乗仏教と、フランス領だった歴史による西洋建築の融合した外観で、きらびやかだったり、先が尖った造詣だったり、仏教寺院の雰囲気がありながら細かいところで日本と違う大陸文化を感じました。

各所に仏教系の儀式をするための建物や寺院のような場所があり、そこで香を炊いたり、座って祈ったりする様子、お坊さんの服装や修行のお話や経などは、我々の知っている仏教でした。壁画にも仏様の歴史が描かれています。
この辺りの神様の名前や物語は、アニメやゲームでオマージュされることが多いので、サブカル好きの私の頭にはスッと入ってきました。

クルーズ船
首都では大きな河川が2つ(メコン川、トレンサップ川)交わっており、その辺りを周遊するクルーズ船がたくさんあります。
乗り場へ行けばいろんな会社の船があり、朝から夜まで出港しています。
だいたい5ドルくらい(800円以下!)で、1時間~2時間程度のクルーズ船に乗れてしまいます。

お金を払うと、チケットと飲み物をもらえるのでそれを受け取り、すぐに乗船。
飲み物はいろいろあって、炭酸飲料、水、アルコールなどから選べます。
私はちょうど日差しが弱くなってきた夕方~日が落ちる時間に乗船し、景色の良い時間帯に利用することができました。
1階と2階があったので、2階席へ。発着前後でこんな感じ。


日本だとなかなか乗れない値段ですが、川辺で話した現地の女性は「高すぎる。観光客向け」と言っていました。賃金の違いでしょう。
かなり優雅に過ごすことができたので、一度乗っておくのはおすすめです。
ストリート
Tigerという大手の会社が管理するイベントみたいです。お祭りみたいなものかな?テレビ局も来てましたが検索してもヒットせず、何だかわからなかったのでご存知の方がいれば教えてください。
リアルのラップバトルをみて、クメール語なので何を言っているかわかりませんでしたが興奮してしまいました。やっぱり騒がしい場所は性に合っている気がします。(私自身は騒がしくないですが。)
ちょうどアニメ「パリピ孔明」でラップバトルのシーンを観たばかりだったもので…。臨場感を味わえて満足です。

私は班行動のようなものが苦手なので、こういう場所へ連れてこられると、一人でフラフラしてしまうのですが、今回は面白い出会いがいろいろありました。人が多いからでしょうか。そういう面でもこういうところは楽しいです。
というわけで、私が出会ったものについて紹介します!まずは、犬(笑)

ふらふらしてるとよく会うので仲良くなりました。いつも違う人がリードを持っているのと、会社名の入った服を着ているので、広告犬みたいな感じかもしれません。最後のほうにリードを持ってた女の子と仲良くなって、リードを持たせてもらったのですが物凄く力が強くてびっくりしました(笑) 女の子はちょっとシャイな子でしたが、笑顔でカメラを向けると一緒に写ってくれました。
次はパフォーマーのベトナム人のお兄ちゃん達。ふらふらしていると、あまり人がいないギャラリーゾーンに入り込みました。その奥で果物や料理、お菓子が置いてあり、バイキング形式で食事をする人たちがいました。

写真の奥のテーブルがそうです。目が合ったお兄ちゃん達に、「Take Free!」とおすすめされたので、いくつかお菓子や、ベトナム料理という春巻きのようなものをいただきました。飲み物は有料でしたがあまり人はいないし、本当にいただいていいのかわからず戸惑いました。しかも外では有料で屋台が出てるし…。でもまあ、美味しかったのでたくさんいただきました。私は警戒心が無いのであまり気にしてませんでしたが、知らない人から無暗に食べ物もらったりしてはいけません(と一応言っておきます)。高額なお金請求されたりしなくてよかった。
そのあとステージでお兄ちゃん達が踊ってました!キレッキレでめちゃかっこいい!この時に初めて、あのバイキングは外国人も多かったし、ステージでパフォーマンスする人の楽屋か何かだったのかもと気が付きました。(誰でも入れる場所だったけども)

次はフランス人のおじさん。この方も楽屋(仮)にいました。料理やお菓子を「食べて食べて」と勧めてくれました。クメール語がペラペラだったので聞いてみると、もう7年もこのあたりで仕事をしていると言っていました。この方もここで活動するミュージシャンかパフォーマーだったのかもしれません。
他にも、かわいい赤ちゃんに笑いかけたら見つめられてドキドキしたり、お手洗いで地元の女の子たちに「アニョハセヨ」と言われたり(韓国人かと思われた)、
英語は話せないスタッフのお母さんと一緒に無言でステージを観たり、ほんの2時間ほどでしたが楽しく過ごさせてもらいました。
ほかにもいろいろ楽しい場所はありましたが、この辺で!次の記事ではお土産や宿について書きます。
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